| エマルジョン・トランスファー制作手順 | 
          
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                  | 1. | プリントの裏面を防水素材でコーティングします。コンタクトペーパーをプリントより少し大きめに切り、机などの平らな場所で、台紙を少しずつ剥がしながらプリントの裏面に貼り付けていきます。その際、ローラーやヘラを利用して、プリントとコンタクトペーパーの間に気泡が入らないようにしてください。 *FP-100Cの場合、この作業は不要です。
 *SX70 Artistic TZやImpossible PX100の場合、撮影後24時間は自然乾燥させてください。
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                  | 2. | プリントの白いフチ(乳剤がついていない部分)を切り取ります。必ずしもフチに沿って真っすぐ切り落とす必要はありません。 
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                  | 3. | 熱湯を用意し、トレーに注ぎます。お湯の温度が約72℃になったらプリントを入れ、表面が粒状になるまでトレーを揺らします。乳剤の状態によって時間は異なりますが、目安としてタイマーを4分に設定してください。 ※お湯の温度が下がると表面が粒状にならないので、熱湯を注ぎ足すなどして調節してください。
 *FP-100Cの場合、僅か1〜2分で構いません。
 
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                  | 4. | 表面が均一に粒状になったら、プリントトングを使ってプリントを取り出し、冷水のトレーに入れます。水の中で、乳剤(画像部分の薄膜)の四隅を少しずつ剥がします。 
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                  | 5. | 乳剤の端を持ち、水の中で慎重に剥がしていきます。 |  |  | 
          
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                  | 6. | 剥がし終わったら、乳剤の2つの角を持ってアセテートシートの上にスライドさせながら載せていきます。シワになっている部分は水を付けながら伸ばしておきます。 |  |  | 
          
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                  | 7. | アセテートシートを裏側(乳剤を下)にして、水で濡らしたメディア(キャンパスや紙)などに載せます。次に、乳剤の角の1つをメディアに押し付け、ゆっくりとアセテートシートを剥がします。 
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                  | 8. | メディアの上で乳剤の形を整えます。折り重ねてシワを作ったり、切れ目を入れたりしながら、思い描いた形を造ります。形が気に入らない場合は、乳剤を剥がし、冷水に戻してから再度アセテート上に乗せ、作業をやり直すことができます。 *FP-100Cの場合、エマルジョンはセロハンのようで、ポラロイドのようにあまり伸び縮みしません。レセプターにワセリンを塗っておくと歪ませたり、しわを寄せたりしやすくなります。
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                  | 9. | 形が決まったらローラーを上に乗せ、乳剤の中心部から外側に向かって転がし、余分な水分と空気を取り除いていきます。その後少しずつローラーに圧力を加え、乳剤をメディアに密着させます。一度ローラーをかけた乳剤の形を変えることは困難です。 *FP-100Cの場合、エマルジョンに粘着性がないため、レセプターに「モッドポッジ」というスクラップブッキング用の糊を予め塗っておくと上手く貼りつけられます。
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                  | 10. | これでエマルジョントランスファーの完成です。画像が乾いたら、水性絵の具やマーカー、パステル、色鉛筆等で色を加えることができます。最後に保護スプレー(トリパブ等)で表面をコートしてください。 |  |  |